労働人口の減少による人材力の確保や新型コロナウイルスの影響による新しい生活様式への対応など、企業を取り巻く課題がますます複雑化する今日ですが、今後、中小企業が課題を乗り越え、持続的に成長するためには、デジタル技術を活用し、組織・事業を変革する「デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)」の実行が必要不可欠です。
企業や事業そのものを変革するデジタルトランスフォーメーションですが、具体的には、①売上の拡大や顧客に対する新たな価値を提供する「"攻め"のDX」、②業務効率化によって組織のムダを省く「"守り"のDX」の2つの施策が挙げられ、効果的な施策を実現するためには、まずは、変化を受け入れる風土を組織内で醸成し、企業としての「あるべき姿」を描いた上で、市販製品・サービスの活用も考慮しながら、まずは、小さく・早く成功体験を得ることが求められています。
不動産会社:オウンドメディアによる顧客データ分析
対象物件の周辺情報や魅力を発信する情報掲示板=オウンドメディアを構築し、ストーリーを伝えることで新規顧客にアプローチ。アクセスしたユーザの動向を分析することにより、今まで来店した後からでしか把握することができなかった顧客ニーズを事前に把握することができ、顧客層の拡大と営業確度の向上を実現。
メーカー:RPAツールによる事務業務のコストカット
月次で発生する、手入力で行われていた請求業務に対し、ロボットによる全自動化=RPAを導入。結果、60時間必要としてた業務を2時間まで削減し、余剰工数を顧客接点が必要な業務に配置転換することで、組織のフロントライン強化を実現。
戦略策定
現状の立ち位置を精査した上で、「あるべき姿」を立案。実現に必要な戦略・プロセス・KPI指標を策定。
現状調査/方針立案
対象業務の現状を、業務フローを作成することで可視化。成長の阻害要因となる課題を洗い出し、解決策を立案。
ソリューション導入
立案した解決策を実現するデジタルソリューションを選定、または自社製品として開発。導入後の定着化まで方針を立案し、サポート。
効果測定
戦略策定フェーズで立案したKPI指標を基に、実行施策の効果を測定。成長を加速するための指針を策定。